言われるまで気づかなかった、無痛分娩への苦手意識の話

ある上司と無痛分娩をどうしたら医局員全員でできるのか、相談して頂いたご意見。


①麻酔導入依頼があったとして、どこに行ったらいいかが分からない。

②何を助産師が準備をしてくれていて、何を麻酔科医が準備しなければならないのか分からない

③助産師は患者の体位とりも含めて、どのくらいの介助ができるのか知りたい

④PHSで「妊婦が痛がってます」と言われたところでどうしたらいいか分からない。


①②は手術室からLDRまでの動画を撮影して医局会で共有してみようか。

できれば患者役も入れて、背中の消毒までを一連の動画にしてみるとか、やっぱりVRかなぁ←

2.3回経験すれば解決するのではと想像。。。


③はばらつきがありそう。普段意識しないでやっていた(適宜その場で指導してた)ので現状が全く分からない。まずは現状確認。


④これは麻酔科控室にマニュアルがあって掲示してある。マニュアルの存在が浸透していないか、または知識だけでなくて実際に経験しないとできないということだろう。シミュレーションができたら、実際に分娩棟に向かう事ができたらいいのだが。


①-④の問題に関連する話。

麻酔科医の日勤が相当忙しい。

分娩棟から無痛分娩の依頼があったとき、麻酔科のリーダーは仕事に慣れている人を分娩棟に派遣する傾向がある。

その日の仕事を最も効率的にこなすことができるためである。

しかしこのやり方は、経験者に症例が集中し、経験がない人に症例が集まらない問題がある。


長期的な観点で見れば、無痛分娩の管理が出来る麻酔科医を増やす事が、医局の利益に繋がるが、そうはいかないようである。


一歩一歩、取り組んでいきたい。

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